甦りの建築 / 可能性

環境に優しいサステイナブルな建築を半分のコストで可能にする

いまや環境に優しいサステイナブルな(持続可能な)建築であることが建築の第一条件です。その中で現在、日本でもさまざまな建築再生の可能性が注目されています。
もともとヨーロッパやアメリカではスクラップ・ビルド――(多くの場合30年程度で)全部壊して新しく建てる――ではなく、再利用して使い続けていくサステイナブルな建築のほうが主流でした。
島田建築事務所では2000年からサステイナブルな建築、リノベーションに注目して、埼玉県でも推進するべきだと考え、主張してきました。さいわい所属している(社)埼玉建築設計監理協会の支持を得て、設計監理協会主体の事業として、「甦りの建築」の名称で勉強会、委員会と準備を進め、これまでにいくつかの提案と調査を重ねることができました。

埼玉建築設計監理協会による「甦りの建築」の基本理念

1. 蓄積された社会資本を再生・再利用する
2. 新しい可能性・価値観の検討・創造

埼玉建築設計監理協会による「甦りの建築」が通常の改装、改築、リニューアル、リフォームと比べ、価値のある点

1. 建物の価値の再生
2. 環境に優しい・省資源
3. 建替に比べてローコスト
4. 耐震補強に関する実績の活用
5. 地域への密着
そして特に設計専門の技術者集団である(社)埼玉建築設計監理協会がコンサルティングすることにも大きな利点があります。多くの専門知識を持ち、それぞれの地域に根ざして活動している会員が協力して、既存建物の基礎調査、改修後の利用形態の提案、基本構想、基本計画、耐震診断、設計監理、コスト管理という建物の再生までのすべてのステップで研究・提案するシステムが提供できます。
リサイクル法も始まり、環境への配慮がますます重要、緊急になり、建築資金を節約する必要もさらに強まっていく現状を見ると、甦りの建築の可能性は今後ますます大きくなると予想されます。建築の可能性のひとつとして有効と思い(社)埼玉建築設計監理協会の甦りの建築委員会の一員として提案させていただきます。